第13章 エルロシーオの巡礼
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ートントンー
涼『俺…。 涼介だけど。 入って
大丈夫?』
松『ああ…、どうぞ。 今…
よく寝てる。
ちょっと外出ようか。』
連絡した夜の便ですぐに涼介は駆け
つけてくれた。
涼『…マークから何となく話は聞いた……けど。
本当なのか…。』
松『ああ…、 けど…学生の頃の
記憶は
断片的にあるみたいで…涼介の事は
覚えてる…らしい。』
そう口にする松本の目からはこらえ
きれずに涙が溢れてくる。
涼『……そっか。
あのさ。 ここに来ながら、智の
家族と連絡しながら来たんだけどね…
智の家族がちょっとすぐすぐには
こっちに来られないんだって。
それで…俺がこのまま、一緒に日本
に連れて帰って向こうの病院に移っ
てもらうことになったんだ……』