第13章 エルロシーオの巡礼
松『……智…さん。 冗談…ですよ
ね……』
大『え……と、ごめんなさい。
…俺
あ……痛いっ……頭………涼……介』
…涼介? アイツの事は覚えてるの
か…。
松『大丈夫? いいよ…今は何も…
無理して思いださずにゆっくり行こう
涼介にはすぐに連絡するからな。』
そう言って抱きしめるように、子供
をあやすように布団をポンポンとた
たくとしばらくして大野はまぶたを
閉じて眠りについた。
松『マーク。 悪いんだけど、智の
家族と涼介に連絡してもらえますか
?これ家族の連絡先。
涼介の事覚えてるみたいだから…
たぶんこっちに来てからの事を忘れ
ちゃってるのかもな……』