第13章 エルロシーオの巡礼
事故にあったときの状況を聞きながら
全然いい聞かせていたものではなかった
のにまだ、不思議と涙は流れる事は
なくて……
まだ信じたくなくて……
2人で手を取り合って治療が終わるのを
待つ。
医師『ご家族の方ですか?
治療は無事に終わりました…。あとは
彼の体力で回復するのをお待ちくださ
い。』
一安心して、病室で眠る大野のもとへと
行く。
青白い顔をしているが、大きな傷が
無くてほっとして、彼の手をとって
呼びかける。
『智さんーーーー……
智…………さんーーーーーーーーー』