第13章 エルロシーオの巡礼
取り乱した様子のマークから電話が来
たのは、大野からの今日帰るよとメール
が来てからほんの20分後の事だった。
松『………智さんが …どうしたん……
ですか………』
とるものもとりあえず、車で急いで運ば
れた病院へと向かう。
きっと、大野のことだ…ちょっと骨は折れ
ちゃったけど大丈夫…とか
笑ってくれる……
変な自信を持って自分を励ましていた。
松『マーク!! 智… 智さんは!』
マー『潤! 今、集中治療室だ……
すまない…… こんなことになって…
すぐそばにいたのに………』
嗚咽をあげて涙を流すマークをとりあえず
側にあったソファーへと座らせる。
松『落ちついて……状況を教えてくだ
さい。 そんなに……たいしたこと…
ないんですよね…?』