第8章 7月7日、合宿1日目!
駆け寄ってきたリエーフ君はにまっと笑う。
「そのワンピース体のラインが出ててすごくそそる。
それにちょっとのぼせました?
顔が真っ赤だし目が潤んでるからエロいっす!」
のぼせた頭ではうまく考えられなくてリエーフ君を見上げると、リエーフくんはさらににかりと笑う。
「上目遣いとかまじかわいーっすね!オレ、今椎名さんのことぎゅーってしたい!」
私は抵抗できるはずもなくリエーフ君に抱きしめられほっぺにキスされた。
丁度その時入浴を終えたらしい蛍君がお風呂から出てきて、
目があった。
と思ったらいつの間にかリエーフ君の背後に回りこみ肩に手を置いている。
「灰羽…だっけ?何してるの?」
「えっと….烏野のミドルブロッカーで11番のやつ!椎名さん可愛かったからぎゅーってしてた!」
「椎名さん、体調悪そうだし…部屋に連れて行くから離れなよ…」
「えー?椎名さんちっちゃくて可愛いからもっとぎゅってしてたいんだけどー。」
リエーフ君の肩に置いた蛍君の手に力が込められていくのを感じたらしいリエーフ君は私から離れ降参とでもいうように両手を挙げた。
そして部屋の方に走りながら私の名前を呼んだ。
「オレ、椎名さんのこと好きっす!おやすみなさい!」
リエーフ君が手を振りながら去っていくのを見送りながら、私は蛍君に連れられ部屋に戻ったのだった。