第8章 7月7日、合宿1日目!
高校生羨ましいなー
お肌ピッチピチだなー
なんて思いながら湯船に浸かるみんなを見るが本当に羨ましい。若い。
すると、マネージャーちゃんたちが次々に話しかけてきた。
「椎名さんスタイルいいですよねー!うらやましー!」
「おっぱいおっきー!」
「肌白っ!」
『いやいやそんなことないから…みんなの方が綺麗だよ?』
すると後ろから誰かの手が伸びてきて胸をわし掴みにされた。
「隙あり!」
『ちょっ!やめなさい!』
「いやーんもっちもちー!」
「椎名さん顔まっかー!」
「反応かわいー!」
「わたし今だけ男になりたい!」
『もーやめなさいってばー!』
だめだ、高校生のノリについていけない。
早くものぼせそうになりみんなより先に着替えて外に出ると、タイミングよく入浴が終わったらしい男子と鉢合わせをした。
『あ!みんなもお風呂終わったの?早いね?』なんて声をかけたらみんなが顔を真っ赤にして固まっている。
あれ?どうしたの?
みんなのぼせた?
いつも声を出しているイメージの木兎君も顔を真っ赤にさせている。
一番近くにいた孝支君に声をかけてみた。
『孝支君どうしたの?のぼせた?』
「え…っと…あの…」
さらに顔を真っ赤にさせる孝支君。
心配をしているとリエーフ君がお風呂から出てくる。
「あれ?みなさんどうしたんですか?」
リエーフ君は不思議そうに固まっている周りの人達を見渡していた。
あ、リエーフくんと目があった。
「あ!椎名さんだ!お風呂上がりも素敵ですねー!」
飼い主に呼ばれた犬みたいに私の側にリエーフくんは駆け寄ってきた。