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年下のオトコノコ【HQ】

第8章 7月7日、合宿1日目!



学校に着いた瞬間繋心センパイの車から田中君と西谷くんが飛び出してきて、開口一番に叫んだ。

「おお!あれはっ!あれはもしや!」

「スカイツリー‼︎」

それを音駒の温和そうな子が普通の鉄塔だねなんてやわらかーなツッコミを入れている。
髪の毛がツンツンの子なんて変な効果音付きそうな感じで大爆笑してるし…
ちょっと恥ずかしいぞー。


「風景…あんま宮城とかわんねーなー」

「そりゃ郊外だからなー」

なんて呑気な子達もいれば…

キリキリ歩けーなんて言いながら眠そうな蛍君と山口君の背中を押していく西谷君がいたり…

さっきから澤村くんと話をしている音駒の髪の毛ツンツンの子が日向君と影山くんがいないことに気づいたのか澤村くんに人数確認をしてみたり、澤村くんは澤村くんであのコンビがいない理由を説明していたり…

潔子ちゃんと仁花ちゃんがいる方で叫び声が聞こえたり…

あれ?田中君が2人?
いや、音駒のジャージの子はモヒカンついてる!

やっぱり田中君とお友達なのか。

マネージャーの数競ってる?

でも田中君がドヤ顔している後ろで潔子ちゃんが仁花ちゃんを促して田中君から遠ざけてる。

たしかにあの空気は危険だ、いろんな意味で。


ツンツンくんもとい音駒の主将くんがニヤリと挑戦的に笑いながら準備の部屋を指差しこの部屋で準備なーなんて言ってる。

先ほどまでにやり顔をしていた音駒の主将くん。
一気に顔つきが変わり、合宿モードに入ったようだ。

「じゃあ準備できたらすぐ体育館こいよ。もう他の連中も集まってきてる。」

「おう」

彼からの威圧的な視線で遊びモードから真剣モードへと気持ちが切り替わる。



負けていられない!
そう思い、私も頭を仕事モードに切り替えたのだった。



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