第7章 You're mine
少しぬるめに作った甘すぎないミルクたっぷりのミルクティー。
『どうぞ?』
ニコッと微笑んで蛍君に渡した。
受け取った蛍君ひとくち、もうひとくち。
口を通り、喉を流れ蛍君の身体の中に流れ込んでいった。
『少しは落ち着いた?』
蛍君はこくりとうなづく。
ソファーに座ったいつもより小さな背中。
愛しい背中をそっと後ろから抱きしめた。
そのまま首筋にそっと唇を落とす。
ぴくんと体が跳ねる。
首筋
髪の生え際
耳
様々なところに口付ける。
蛍君はくすぐったいのか身じろぎをしてる。
耳たぶを軽く噛むとさすがに私の方を振り返り声を出して抵抗してきた。
「夏乃さん…ちょっ……」
全部言わせてなんかあげない。
偽りの言葉を紡ぐ唇は塞いであげる。
だから
少しは素直になって欲しいの。
ね?
お願い。