第7章 You're mine
『確かにまだまだ未完成で荒削りなチームです。
だからこそ伸び代がある。
もし、通常業務で取材を行うことができないのであれば無休で仕事を行います!
どうか烏野高校バレー部を取材させてください‼︎』
頭を下げると、少ししてから頭をぽんぽんと叩かれる。
びっくりして頭をあげると隣に編集長がいた。
「君がこちらに来た時はただ仕事を頭に詰め込み、義務的に仕事をしている。そんな感じがしたんだ。でも、今の君を見ていると大丈夫かな?それだけ熱意があるのなら。」
見ていてもらえた。
評価されていた。
そのことが嬉しくて目を潤ませながら笑顔でお礼をした。
「じゃあ、シフトの段取りを組まないとね?
じゃあ会議室でシフトの調整をしようか。
君の仕事、期待してるよ?」
編集長はにこやかに微笑んで力強く背中を叩いてくれた。