第6章 つかの間のティーブレイク
買ってきたケーキをお互いお皿に取り分けて一口食べる。
『ケーキ美味しい!さすが蛍君イチオシだね?』
ケーキが美味しくて夢中になって食べていたら目の前にフォークが差し出される。
『食べますか?』
なんてすごく魅力的なお誘い…
でも関節キス…だよね?
そんなことを思うがケーキの誘惑に勝てずおずおずと口を開けると濃厚だが甘すぎない生クリームが口に入ってきた。
『おい….しいです。』
さすがに貰ってばかりなのもなんなので私のも食べてもらうためにフォークですくおうとすると、ふいに顎を攫われ口端についていたであろうクリームを舐めとられる。
「ごちそうさまデス」
にやり、笑った蛍くんが15歳には見えなくて、思わず目を逸らした。
ずるい。
これ以上ドキドキさせないで。
心臓が壊れそう。