第6章 つかの間のティーブレイク
『ただいまー』
誰もいない家に声をかけると蛍君に「誰もいないのに声かけてどーするんデスか?」なんてちょっと呆れたような顔で言われる?
いーじゃない癖なんだから。
部屋に入ると朝バタバタしたからか机に物が置かれていたりしている。
『ごめんね?ちょっと汚いね?』
すると、
「こんなの汚れてるうちに入らないですよ….」
とフォローを入れてくれた。
勉強会の時は端っこに置いておいたソファーはテレビが見える位置にセットし直していたので、そこに蛍君を促し、私はキッチンへ移動する。
『蛍君、コーヒーと紅茶どっちがいい?ホットもアイスもいけるけど。』
「じゃあアイスティーで」
『ミルクとガムシロは?』
「ガムシロ1個ください」
私はすぐにアイスティーを2つのガラスのコップに注ぐ。
ガムシロは自分の分を含めて2つ準備。
あとはストロー、フォークと取り分け用のお皿をおぼんに乗せて蛍君のいるリビングに向かった。