第6章 つかの間のティーブレイク
「今日はどこに行くんですか?」
そう聞かれて今日のプランを全く考えてない事に気づく。
帰ってきてから行ったところなんて、家具屋と近所のスーパーくらい。
少しは調べておけばよかったと今更ながら後悔する。
『ごめん…ノープラン』
蛍君は少し考えた後こう切り出した。
「僕、行きたい場所あるんで付き合ってもらっていいですか?」
『いいよ?どこに行くの?』
「テスト明けたら合宿なんで、スポーツショップに…」
『いいよ。じゃあこの先にあるショッピングモールに行こっか?
あそこだったらスポーツショップもあるし!』
「いいですよ?じゃあ昼もそこで済ませます?」
『そうだね?その後にスイーツ巡りってことで。』
「わかりました。じゃあ行きましょうか。」
テンポの良いスムーズな会話。
前の彼氏の時にはなかったテンポに少し嬉しくなる。
こんなに楽しく出かけるのは久しぶりでわくわくした。