第6章 つかの間のティーブレイク
side月島
電車を降りて改札を出る。
雑音を消すためにつけていたヘッドホンを外し首からかけ、周りを見渡す。
姿が見えなかったため僕はスマホを取り出しメッセージを送った。
蛍:つきました
どこにいますか?
夏乃:仙台駅構内じゃなくて外にいるの
正面にLo○tが見えるところにいるよ?
メッセージを確認し、スマホをポケットにしまう。
駅構内をぬけ、外に向かうと体が蒸し暑さに包まれる。
冷房の効いた室内から一気に外に出たからか汗が出てきた。
周りを見渡すと少し離れたところにそれらしき人がキョロキョロ周りを見渡している。
僕は少しだけはやる気持ちを誤魔化すようにわざとゆっくり近づいた。