第33章 決勝戦vs白鳥沢
ワァァァァァァァアァァァァアァァ‼︎‼︎‼︎
体育館がにわかに騒がしくなる。
王者
白鳥沢の君臨。
体育館に入ってきた白鳥沢メンバーはコート練習を始める。
ひとり
またひとり
スパイクを決めていく。
ずばぁぁぁん
床にボールが叩きつけられ観客席まで飛ぶ。
白鳥沢の最強の矛
背番号1番
牛島若利(うしじまわかとし)のスパイク。
今年のU(アンダー)19にも選ばれた猛者。
でも、他のメンバーも能力は平均以上。
白鳥沢の観察をしているうちにコート練習は烏野の番になった。
さて、烏野のみんなの今日の調子はどうかな?
田中君、東峰君、蛍君。
ひとりずつスパイクを決めていく。
そして
走り込んで来る
烏野の『翼』
日向君が
ネット真下にボールを放った。
変人速攻を知らない人がどよめき出す。
「なんすか…あれ」
『ああ、月島さんは知らないですよね?烏野の変人速攻。
今の烏野のメインの速攻ですよ?』
今日もみんな、キレのあるスパイクを打てている。
大丈夫
大丈夫
身内贔屓と言われても構わない。
烏野は強い