第31章 代表決定戦2日目〜因縁の対決〜
強気の攻め、
烏野、1点を取り返す
烏野20-青城20
ここでピンチサーバーの山口君が投入される。
観客席に向かって山口君は一度うなづく。
「山口、ナイスサー1本」
蛍君がボールを渡し伝えるのを聞いた。
力強くうなづく山口君。
笛の音とともに嶋田センパイが叫んだ。
「ナイッサー‼︎」
山口君が打ったサーブが京谷君を捉える。
京谷君はオーバーで捕まえようとするがボールは伸び手を弾く。
そこに滑り込んだ岩泉君。
ギリギリでボールを返してきた。
「繋ぎやがった‼︎」
ボールはリベロを介し烏野のコートに返ってくる。
チャンスボール!
返ってきたボールを田中君が上げ、みんなが一斉にボールに向かい走る。
シンクロ攻撃!
みんなが次々ジャンプし東峰君が決めた!
と思ったら岩泉君が滑り込み拾う。
上がったボールはフェイントでコートの前に落とされ、青城の得点になる。
山口君のサーブが一本で切られた…
それでもみんなは負けじとボールを繋ぎ点につなぐ。
烏野22-青城23
「これまたデュースまでなったら2点差着くまでやるの?」
冴子ちゃんが不安そうに聞く…
「いや、そんな悠長なこと言ってらんないぞ…」
コートを見た私は息を飲んだ。
『次のサーブ…
及川君…』