第28章 ヒミツの特訓?
『ひゃっ!』
自分の声が風呂場に響く。
うなじに吸い付かれたのだ。
それと同時に蛍君の指が太ももを這う。
むずむずとした感覚が身体を伝う。
身体が熱いのはお風呂に入ってるからだけではない。
「どうしたんですか?」
わかってやってる。
ギリギリの所を苛めて楽しんで…
太ももや首筋は触ってくれるけど肝心なところは触らない。
かすめるように触れる指先がたまらなくもどかしい。
我慢…できない……
『蛍…くん……お願…』
蛍君の方を向きお願いをする。
「お願いって何をですか?」
蛍君はにやりと口元を歪め話をはぐらかす。
遊ばれていることがわかっているのに逆らえない。
『さわっ…て?』
「どこをですか?」
どSのエンジンフルスロットルですね。
太ももを触っていた手を私の秘部に導く。
『ここ…さわって?』
だらしなくおねだりすると頬にちゅっちゅっと口付けられながら秘部に指が入る。
指先をつぷりと埋め込まれるだけでピリピリと電流が走るような感覚がする。
「明らかにお湯じゃないものが指に絡みついてきますよ。
焦らされて、そんなに感じちゃったんですか?」
『うん…けーくんの指…きもちーの』
パシャリとお湯が跳ねる音がしたかと思えば私はバスタブの淵に手をかけさせられていて…
「そーゆーのっ…反則っ」
蛍君の雄が最奥まで突き刺さる。
『ひあぁぁあん!』
いきなりの刺激に身体が仰け反る。
最初から勢いよく抜き差しされ頭がクラクラする。
気持ち良すぎてわけがわからない。
『けぇくっ……も…やぁっ!』
力が入らずバスタブの淵を掴んでいた手が離れる。
蛍君は間一髪で私の体を支えるようにお腹に手をまわす。
そのまま蛍くんがバスタブの淵に腰掛けたものだからたまらない。
いつも以上に奥に穿たれ身体が痙攣する。
『あぁぁぁぁあぁぁぁぁあ‼︎』
「ちょっ…締め付けすぎっ」
自分の中にいた蛍君の雄が引き抜かれ背中に温かいものがかかる。
「ごめん…かのさ…」
ぎゅっと身体を抱かれたのを感じるとわたしは意識を手放した。