第28章 ヒミツの特訓?
夜ごはんは簡単にオムライス、野菜たっぷりポトフ、さつまいもと大豆とチーズのサラダ。
蛍君はお腹空いてたみたいで珍しくポトフをおかわりしてくれた。
で、今はお皿を洗ってるわけですが…
『蛍君?もうすぐ終わるから離れて欲しいなー?』
後ろから抱きしめられているんですが。
「最近会えてないので…」
まぁ確かにそうだけど…
『おふろ沸かすから先に入って来なよ?』
返事がないのでそのまま洗い物をつづけていると…
「一緒に…入りません?風呂…」
『いや…さすがに…それは…』
「お願い…聞いてくれますよね?」
食い入るようにきいてくる蛍君。
この声とこの雰囲気…逆らえない。
『いろいろ条件付けてOKなら…』
「…….じゃあそれで」
水道の蛇口をひねる。
手を拭きながら私はふうと息を吐く。
『準備するから待ってて?』
そう言い蛍君の腕から抜け出しお風呂の準備に向かったのだった。