第4章 阿鼻叫喚
その後はなんというか…
阿鼻叫喚…だった。
田中君と西谷君は体育館から逃げ出そうとするし
日向君は赤点って何点からですかー!なんて叫んでるし
影山くんは真っ白に燃え尽きて息も絶え絶え…いや、息してる?
2年の2人は縁下君に首根っこつかまえられて引き戻されてるし
日向君は必死に合宿行く方法を掛け合っているが月島くんに「まずは一生懸命赤点を避けなよ」って笑われてるし…
先生の言う通りまぁ補習優先だよね…
今度は日向君、繋心センパイに掛け合っているけどセンパイ本人も言う通りまぁ勉強できる人ではない。
実際学生の時にテストの後、しょっちゅう先生に呼び出し受けて部活にこれなくなっているのをマネージャーだった私はよく見ていた。
だから万年ベンチ温め組なんだって。
孝支くんが日向君にフォローの言葉をかけるが、小テスト2桁以上の点数をほとんど取ったことがないと聞いてさすがに目が点になる。
田中君、西谷君は菩薩のような顔をし、いろんなことを諦めたような、何かを悟ったような顔をしている。
「おい!お前ら菩薩顏やめろ!」
そんな孝支くんのツッコミ虚しく2人は菩薩のような顔。
「「「うわぁぁぁぁぁ!」」」
なす術がなくなった4人はどうしようもなくなって叫び出す。
先生なんか呪文のように大丈夫大丈夫とつぶやいていて繋心センパイに心配されているし…
そんな状況を見て月島くんは大爆笑。
「あはは!阿鼻叫喚!」
もうどう収集させたらいいのか……