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年下のオトコノコ【HQ】

第23章 怒涛の東京出張‼︎1日目夜編


side月島
自分単体の写真を見るのは少し恥ずかしい。

けれど自分以外が写真の中にいれば話は別だ。

最初から1枚いちまい見ていくと、写真の中にいる夏乃さんの表情が変わっていく。

ガチガチと緊張している顔から力が抜け、いつもの表情に変わる。


そして最後に撮った、夏乃さんを抱き上げて撮った写真には満面の笑みで写る夏乃さんがいた。




確かに僕は自信がない。

自分はまだ15歳で夏乃さんは25歳。

まぁ、年齢気にして付き合いをやめるほど馬鹿じゃないけど、たまにふと思ってしまう。

まだまだ子供の僕が大人の夏乃さんを支えてあげられるか。

幸せにできるか。

考えないわけじゃなかった。

まだまだ結婚なんてできないわけだし。




でも今回の写真を見て少しだけ自信が持てた…気がする。

この表情を引き出したのは紛れもなく僕なんだから。


『この写真の蛍君の表情….いいな。』

夏乃さんに言われパソコンの画面を見る。

やっぱりラストに撮った写真だった。



僕、こんな表情できるのか。

嫌味のない笑顔。

撮影のときに無意識に笑っていたようだ。

夏乃さんだから引き出せたような表情なんだろうな。


何ていうんだろう。

こう、パズルのピースがはまるように


ココロのスキマっていうのかな?

それが埋まったみたいな




そんな気がしたんだ。


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