第23章 怒涛の東京出張‼︎1日目夜編
あらかた写真が見終わり、私はそっとパソコンを閉じた。
22:30
まだ寝るには早い。
何となく離れがたくて背中を蛍君に預けた。
今まで2人きりなんて何度もあった。
でも何だろう。
自分の部屋じゃない。
今日は蛍君は家に帰らない。
ただそれだけで今までと違う雰囲気を醸し出している。
蛍君がなにかに気づいたようで少しだけ手を動かした。
「夏乃さん….もしかして…」
もにん
「ノー…ブラ…?」
さっきそういう雰囲気壊れちゃったし、家だとお風呂上がりにつけないから油断してカバンからブラ持っていくのを忘れてたんだよね。
『いつも寝るときしないからっ…‼︎』
服の上からやわやわと揉みしだかれる。
「油断しすぎデショ?」
『やんっ….くすぐったい…』
むずむずとしたくすぐったさを我慢していると着ていたパーカーのファスナーを下げられ隙間から手が入る。
『っ…んっ……』
「ねぇ、夏乃さん…誘ってるの?」
目の前の鏡越しに目があう。
「他の人たちを連れてくることもできた。
2人きりにならない方法なんていくらでもあったはずデショ?」
目が離せない。
「なのにそれをしなかったってことは」
目をそらすことができない。
「僕、期待してもいいデスか?」
『私…初めてじゃ、ないよ?』
「そんなこと…どうだっていい…」
「夏乃さんが…欲しい」
「ダメですか?」
強く強く抱きしめられ気づく。
震えてる。
緊張…してる……
私は震えてる手に自分の手を乗せ、言った。
『いいよ?シよっか?』