第23章 怒涛の東京出張‼︎1日目夜編
部屋の鍵を開けた。
ドアノブを開け、中に入る。
ドアが閉じる音だけで心臓がぎゅっとなる。
荷物を置き、蛍君と向き合うとそのままどちらともなく口付ける。
触れ合うキス。
少しずつ深くなる。
指を絡め、舌を絡ませ。
目線が絡み合う。
「いい…?」
キスの合間に聞かれる。
『シて?』
それを合図に口が離れ、蛍君がベッドに座る。
私はパンプスを脱ぐとベッドに座る蛍君に向き合うように膝立ちになってベッドに登る。
ベッドのスプリングが軋む音がやけに響いた。
「きて…ください。」
言われるがままに近づき、唇を重ね合わせる
はずだった。
ピンポン
無機質な音が響く。
「何…ですかね?」
『見てくるからまってて?』
いい雰囲気が壊れ変な空気になってしまったため、私はごまかすように慌てて入り口の扉に向かう。
チェーンロックをかけ、扉を少し開けると…