第22章 怒涛の東京出張‼︎1日目
光太郎は申し訳ないが雑誌のイメージと違うってことで全とっかえしてもらった。
フード付きのデニムシャツを腕まくりして、インナーには黒のVネックTシャツ。
カモフラ柄のパンツにふくらはぎまでの長さの編み上げのブーツを合わせている。
そして、光太郎のトレードマークのミミズクヘッドは封印していただき、髪の毛は降ろしてもらった。
最初は「髪の毛降ろしたらオレかっこ悪い…」ってしょぼくれモードになっていたが、私が「光太郎はどんな髪型でもかっこいーよ?」って言ったらすぐにヘイヘイヘーイ‼︎って戻ってくれた。
ちなみに撮影は、動きまくって「少し止まって!」って怒られてた。
本当光太郎らしい。
でも最後の方にはなんだかんだコツがわかったのかいい表情見せてくれてたけどね?
そしてトリは、蛍くん。
『大丈夫?蛍君』
「…大丈夫。」
いや、大丈夫じゃあないでしょう。
さっきの京治よりひどい顔よ?
「…手。」
言われるがまま手を伸ばすと、そのまま引っ張られる。
座ったままの蛍君に抱きしめられてた。
片方の手は繋がれたまま、反対は私の腰に回されている。
胸に頭を埋めて長く息を吐いている。
正直、恥ずかしくてすぐに離れようとした。
でも、あることに気づいてしまったら離れることができなかった。