第22章 怒涛の東京出張‼︎1日目
上野駅でもうすぐ着くことを伝え、私達は降りる準備をした。
みんなには東北新幹線の降り口で待っていてもらう予定だ。
目印?
みんな大きいから見たらわかる。
そう思い、特になにも言わなかった。
新幹線が東京駅のホームに流れ込む。
5ヶ月前、ここから宮城に帰った。
あの時は落ち込みまくってたな…
感傷に浸りながら改札を目指す。
蛍君と改札を抜け周りを見渡すとやけに目立つ集団がいた。
こっちを見ていたリエーフ君が私達に気づき一目散に駆けてくる。
「かのさーん!」
『ストップ』
目の前まで来た190㎝の巨体が止まる。
『はしゃがない、騒がない。連れて行かないわよ?』
静止したリエーフ君の横を通り、みんなと合流した。
『久しぶり!今から錦糸町まで移動するから。』
「はいよー」
と、鉄朗。
『できれば蛍君のカバーよろしく。』
「俺が。」
と京治。
『あとのメンバーはちゃんと付いてくるように!』
「ラジャー!」
『じゃあ行きます!』
私達は編集部のあるビルに向かって出発した。