第22章 怒涛の東京出張‼︎1日目
宇都宮に入った頃、急にスマホが騒がしくなる。
蛍君と2人でスマホに手を伸ばし、確認をしたが…
どんどんメッセージが溜まる。
おそるおそる開くと、メッセージの多さに蛍君と2人でため息をついてしまった。
黒:こっちは全員集合したぜ。
灰:かのさんおはよー!
灰:かのさんに会えるの嬉しくて早起きしちゃったよ!
黒:その割に集合時間ギリギリだったけどな。
木:おれちょー元気!
赤:木兎さん元気すぎてどうしようもないんですが
黒:電車乗ったー
木:電車こみこみなんだけどー
灰:満員電車やば!
必要な情報少なすぎる…
私は手早く文字を打つとメッセージを送った。
夏:今宇都宮。あと1時間くらい?
夏:東京駅着くまでメッセ禁止。
夏:守れなかったら連れて行かないから。
そのままメッセージアプリを閉じる。
遠足の引率ってこんな感じなのかななんて思ってしまった…
東京駅まであと1時間…
こんなんで大丈夫かな…