第21章 怒涛の東京出張‼︎準備編
『ええ………はい……本当ですか?ありがとうございます!……はい!………では失礼します。』
電話を切り、蛍君に向き合う。
『提案があるんだけど…?』
不思議そうに首をかしげる蛍君。
『出張…見学してみる?』
「は?」
『元いた職場だからね?ちょっと融通がきくのよ。
2泊3日で東京旅行…しない?』
突然の私の提案に驚きを隠せないようだ。
『ちなみに新幹線代、ホテル代、食事代は出張なので経費で落ちます。
出張自体は1日なんだけど2泊分ちゃんと経費で落ちることもしっかり打ち合わせ済み。
あと編集部には、将来編集関係につきたい高校生が見学したいって報告も済んでる。
蛍君の両親には私からも説得はします!』
私は改めて蛍君に向き合うと…
『で、どうする?』
改めて聞いた?
蛍君は少しだけ頬を赤らめ答える。
「行ってやってもいいですよ?」
本当に素直じゃないんだから…