第20章 春高予選!一次‼︎
2セット目中盤。
小学生コンビが烏養監督に質問をした。
「もし、あんな大きい相手と戦うことになったらマイナステンポを使えなきゃ勝てないの?」
烏養監督は少年の頭をポンと叩き答えた。
「単体で勝てないならな…”数を増やせばいい”んだよ」
スパイカーが一斉に動き出す。
みんなボールに向かって走り出した。
1stテンポのシンクロ攻撃。
今回は田中君がスパイクを決めた。
角川高校は苦い顔をしている。
日向君だけでも厄介なのに…
そんな言葉が聞こえてくるようだった。
でも、勝ちたいのはこちらも同じ。
どんな技を使ってでも勝ちに行け!
がんばれ!烏野‼︎