第18章 最後はバーベキューで!
私はみんなから離れ、挨拶をするために猫又監督のところへ向かった。
すると丁度武田先生も声をかけにきたようで2人揃って話しかけに行った。
「猫又先生!あの、今回も呼んでいただいてありがとうございました!」
『私も、取材を引き受けてくださりありがとうございました。」
武田先生は生徒たちの方を見ながら言う。
「ここに来られたからこその変化もあったみたいです。」
それを見た猫又監督は笑いながら話し始めた。
「いやいや!こっちもいい刺激をもらったようだしお互い様だ!」
にこやかだった猫又監督。
しかし、一瞬で顔が引き締まる。
「半年後には今と同じチームは一つも存在しない。
メンバーの変わった新しいチームになっている。
後悔の残らない試合など知らない。
少なくとも俺は…
それでも後悔のない試合をして欲しいと思うし、
そうであるよう力を尽くすしかないのだろな…」
猫又監督の話を聞きながら、私達は暮れていく空を見つめた。