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年下のオトコノコ【HQ】

第18章 最後はバーベキューで!





ちょこちょこ話をしつつ回りながら食べてるとある場所が盛り上がってる事に気付いた。
第三体育館に集まっていたメンバーだ。

私はさりげなく近づき話を聞いた。

「全国で5本の指!すげぇぇぇ!」

日向君に褒められ木兎君はだろ?だろ!なんて言って笑った。

すると横から黒尾君が入ってくる。

「でもお前らんとこのウシワカは3本の指に入ってくるやつだぜ。」

「3本⁉︎」

ウシワカ…ってあの白鳥沢の?
バレー部の取材をしながら勉強のために月刊バリボーを読み漁ったときに見つけたっけ。

「オイ!そんなこと言ったら俺が霞んじゃうじゃねーか!」

3本にわずか届かない木兎くんは黒尾くんにツッコミを入れる。
しょうがないじゃない…3本に入れてないんだし。

「3本ってことはあと2人いるってことすか?」

そう聞いてくるリエーフくんはお肉やら野菜を口に放り込み咀嚼する。
いやいや…リエーフ君は口に食べ物入ったまま喋らないの…

それを聞きながら黒尾くんはにやり、笑いながら3大エースについて話し始めた。

「東北のウシワカ、関東のサクサ、九州のキリュウ、これが今年の全国高校3大エース」

「そのうちの一人がよりによって宮城に…」

蛍君が飲み物を飲みながらため息をつく。
それを聞き木兎君が蛍君に絡みだす。

「うぉーいツッキー!俺のスパイク相手に散々練習したのにウシワカにビビるなんて許さん!」

「ツッキーってやめてもらっていいですか?」

それを横目で見つつ黒尾君は話を進めた。

「それにエースがトップ3だからってチームもトップ3ってわけじゃねーぞ!」

「そーだそーだ!」

「まぁサクサのいる井闥山(いたちやま)は優勝候補筆頭だけどな」






それを聞いていた日向くんはぽそり、と呟く。


「じゃあ」


「「それを倒せば日本一ですか?」」

日向くんとリエーフくんは黒尾くんの顔を見るとそう言った。


日本一…
高い目標にめまいがしそう。
でもなんだかそれを叶えてくれる気がする。

2人を見ながら黒尾くんが意地悪な顔をして笑う。

「言うねぇ。下手くそトップ2‼︎」

「日向が1位か!」

「研磨がサーブもレシーブも俺の方がうまいって言ってたぞ!」

日向君に言われてリエーフ君はショックを受けている。




どっちもどっちじゃないかな…
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