第17章 合宿最終日‼︎〜ラストの試合は梟谷と〜
……は?
どういうこと⁉︎
そっと梟谷のマネちゃん達に聞き込みにいくと、木兎君はテンション下がり過ぎている今みたいな時が多々あるみたいで梟谷では『木兎しょぼくれモード』と呼んでいるらしい。
エースの木兎くんがこんな調子で大丈夫なの?
心配になり、ちらりと見た梟谷のコート。
「わかりました。じゃあ上げない間に落ち着いてくださいね。」
…あれ?赤葦くん、動じてない?
梟谷の他のメンバーも特に動じていないようだ。
それを見た烏野、作戦会議をするように話す。
「よくわかんないけど向こうのエースが不調っぽい。畳み掛けるぞ!」
ーーーーーー
試合が続くが崩れない梟谷。
赤葦くんのツーアタックも決まった。
この感じじゃあ木兎くんが不調になるのは今に始まったことじゃない…のかな?
だから木兎君が多少凹んでも他のメンバーは動じないってことか…
梟谷のマッチポイント。
梟谷がスパイクを決める。
が、蛍君がボールに追いつきブロックを決めた。
私も興奮してみんなと一緒に「ドシャット!」と叫ぶ。
今は梟谷24-烏野23
1点取ればデュースに持ち込める。
そんな時の東峰君のサーブ。
ジャンプサーブではなく普通のサーブを打つ。
綺麗にボールは上げられ、赤葦君の方にボールがまわる。
赤葦君がトスをあげる。
その瞬間蛍君が何かに気づき飛ぶ方向を変えた。
しかし、蛍くんのブロックは間に合わず、トスの上がった木兎君はあ蛍君と影山君の間をすり抜くように鋭いスパイクを決めた。
赤葦君がニヤリと笑い、蛍君が渋い顔をした。
試合終了
梟谷25ー烏野23
合宿最後の試合は梟谷の勝利に終わった。