• テキストサイズ

年下のオトコノコ【HQ】

第13章 夏の長期合宿2日目‼︎



蛍君は話を続けた。

「頭が真っ白になりました。




そんな時遠くから兄貴の声が聞こえたんです。

声の方を向いたらいたんですよ。

兄貴が。

観客席で烏野のジャージを着てメガホン持って応援してる兄貴が。


僕と目が合った瞬間兄貴の顔が信じられないものを見たような顔になったのを今でも覚えてます。



あの時の自分はたかが部活のことだったのに部活を兄の全てであるかのように思っていました。

結果、兄貴に不要な嘘までつかせてしまった。」


深い深い心の傷
その根本は自分が信頼していた相手を無意識に傷つけていたというもの。

一生懸命頑張っても報われないことがあるということを蛍君は兄伝いにまざまざと見せつけられていた。

だからなのかもしれない。

先ほどの山口君との衝突の時に出た本音。
「たとえそこそこの結果を残しても絶対『1番』になんかなれない。」

という言葉は。

/ 454ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp