第12章 合宿の夜にはキケンが付き物
side黒尾
リエーフに椎名さんをがっちりホールドさせたオレと木兎は、そっと椎名さんの後ろに近づくと…
無言で脇腹をツンツンし始めた。
いや、俺は無言だけど木兎はヘイヘイうるせー。
『ひゃっ!ん…あっ……やん!』
椎名さんは身をよじりながら逃げようとするがリエーフにホールドされているため逃げられない。
それでも逃げようとするから服が乱れていつもじゃ見えないあんなとこやこんなとこが見えててそれが余計にエロい。
「ちょっと黒尾さーん!俺マジでやばいっす!」
「あんたら何自分たちで自滅しようとしてるんですか。馬鹿なんですか?阿呆なんですか?」
冗談でやっだけれどこれはやばいだろ。
酔っ払ってるからかいつもより目が潤んでるし顔も赤い。
服装も薄着で腹とか脇腹がチラチラ見えてる。
下はジャージだけど結構きわどいラインまで落ちてきてる。
そして、さっきの色っぽい声。
うん、やばいなこれは。
読者の皆様ごめん。
黒尾さん勃っちゃった。
つか赤葦はわかんねーけど木兎もリエーフも心なしか前かがみだからそうなんだろう。
俺たちの気持ちはひとつになった。
「あんたらサイテーだな。」
赤葦のツッコミなんてものともせず、俺は赤葦以外を集合させた。
集合をかけると前かがみ3人組は赤葦に聞こえないように一瞬で相談を終え、実行に移したのだった。