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年下のオトコノコ【HQ】

第12章 合宿の夜にはキケンが付き物


side赤葦

月島が体育館を出てしばらく経った後急に体育館の扉が開いた。
先ほど練習を見学していた、確か…椎名さんだったような…

「あれ?烏野の…」

『あー!くろーくん!けーくんいますかー?』

「ん?」

戸惑っている黒尾さんの側に木兎さんと俺とで近づき、声をかける。

「黒尾さん、どうしたんですか?」

「いや…椎名さんさ、明らかに酔ってねえ?」

俺が顔を覗き込むと椎名さんは「顔近いー」なんて言いながらケラケラ笑ってる。
この反応、明らかに酔ってる。

「この人、なんで酔っ払ってんだ?」

「あー…もしかして、うちの監督が無理矢理飲ませた…か?」

『ねこまたかんとくにおいしーのいっぱいもらったのー!』

「やっぱり…あのじーさん」

黒尾さんが落ち込んでいると椎名さんはなぜか突然Tシャツを脱ぎ始めた。
中にはキャミソールを着ているみたいだけどなかなかに目の毒だ。

「うわっ!椎名さん!なんで脱いでるんだよ!」

『なんでって、あーつーいー!』

「ちょっとこれ着とけ!」

黒尾さんが自分のジャージを肩にかけようとするが抵抗する椎名さん。
いつの間にかさっきまで死んでいた灰羽が復活したらしくまた煩くなってきた。

「あ!椎名さんだ!椎名さーん‼︎」

『りえーふくんだー!ぎゅー!』

灰羽に椎名さんは自分から抱きついた。
灰羽はびっくりするどころか喜んで椎名さんを抱きしめている。

「どうしたの?今日はあまえたなの?」

『うん!ぎゅーするー!』

少しの間灰羽に頭を撫でられていたのだが不意に椎名さんから甲高い声が出てみんなが一斉に灰羽の方を向いた。

「お前….リエーフ。今なにやった?」

「オレもいろいろやりたいぜ!ヘイヘイヘーイ!」

「木兎さんは黙ってください。」

「誤解ですよー!ちょっと手の位置ずらしたらイイところ当たっちゃったみたいで…つか今のでオレちょっとやばいんですけど…」

「安心しろ。俺もだ」

「オレもやばいぜ!」

「木兎さんはうるさいです。どうします?部屋に連れて行きますか?」

そう話かけると黒尾さんと木兎さんがごにょごにょニヤニヤしている。
これなんかすごく悪いことやろうとしてる…

「リエーフ!そのまま椎名さん捕まえてろ!」

「アイアイサー!」

黒尾さんも木兎さんもいつも以上にいい顔してる。
俺…知らないぞ…?

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