第12章 合宿の夜にはキケンが付き物
飲み始めてある程度時間が経った…らしい。
「外に飲みに行くぞー!」
周りの監督達が猫又監督に促され外に出て行く。
そんな中、私は繋心センパイに声をかけられた。
「おい….椎名大丈…って大丈夫じゃなさそうだぞ!部屋戻れるか?」
心配そうな顔をよそに私はへにょりと繋心先輩に笑う。
『けーしんせんぱい!あたしだいじょーぶですよー?こどもじゃーないんだし部屋くらい戻れますよー!』
私は、そう言いながら敬礼をしてみせる。
「部屋まで連れて行くか…?」
そう、繋心センパイに声をかけられたが後ろから猫又監督が繋心センパイを呼んでいたため私は猫又監督の方に繋心センパイを向かせ、背中を強めに押した。
『あたしはだいじょーぶですー!けーしんせんぱいいってきてくださいよー!』
「わかった…椎名、気をつけるんだぞ!まっすぐ部屋帰って寝ろよ!」
なんて言いながら繋心センパイは食堂を出て行った。
私も部屋に戻る…あれ?部屋ってどこだっけ?
私は酔っ払ったままふらふらと廊下をさまよい、ある場所にたどり着いた。