第12章 合宿の夜にはキケンが付き物
先ほど繋心センパイに呼び出されたため、1度部屋に荷物を置き食堂に向かったのですが…
いました。ラスボス…
もとい猫又監督。
ニコニコ笑いながら私にお酒を進めてくださるのですが…
『進めていただいているところ申し訳ないんですが…私、本当に飲めなくて…』
「じゃあ1口!」
なんて言いながら猫又監督はおちょこにちょびっと日本酒を注ぐ。
それ、大吟醸。
アルコール度数何パーセントですか⁈
「飲みに…付き合ってくれるんだろう?」
飲む、飲まないの攻防を繰り広げていたが猫又監督の機嫌が悪くなってきたのがわかったので仕方なくおちょこを手に取る。
『もうどうなっても知りませんからね!ではいただきます!』
もうどうにでもなれ!
半ばヤケでおちょこにあった日本酒を飲み干した。
喉、食道、胃とお酒が流れるのがわかる。
お酒が通ったところが熱い。
いや、少しずつだが体も熱い。
実は、この時には少しずつ意識が薄れていたのだが、しっかり体は動いていたらしく…
『このお酒おいしーですねー!
もう少しいただいてもいいですかー?』
なんてお酒のお代わりを頼んでいたのだった。