第4章 ボクと天蓬
ボクにとって初めてではあるがただのお使いだったはずなのに、知らないうちにお供ができたしまった模様……。
蘇芳「別に必要ないんだが……」
ボクのつぶやきはさらっと流され、捲簾と天蓬はボクの手をつかんだまま歩き出す。
この二人仕事を放棄する満々である。
いいのか?
お前ら大将と元帥だろ?
仕事しろよ、仕事を。
捲簾「観音にあったらきっと蘇芳ビビるぜ?」
天蓬「いやいや、逆に真顔で観察し始めるかもしれませんよ?」
いい大人が子供の反応を面白がっている。
なんて奴らだ。
如来の風上にも置けない奴らめ。