第12章 promise <双子10歳>
事の重大さがようやくわかった智と和也が泣きながら翔たちに謝る。
「「ごめんなさい…もう…しません」」
二人とも号泣といった風情で肩を震わせしゃくり上げながら泣き続けた。
しばらくして落ち着いたところで翔が言う。
「とりあえずこの写真のことは事務所がなんとかするって。
次はなしでお願いしますって言ってたよ」
「但し、ちゃんと反省するようにご家庭で指導してくださいって」
潤が二人に事務所に言われた事を伝える。
「というわけで…ちゃんと罰は受けようね?」
雅紀が二人に告げる。
瞬間、逃げ出そうとした智と和也。
わかっていたと言わんばかりに智は潤に、和也は翔に捕まった。
「ほら、お尻出して?」
翔がこともなげにいう。
昔から櫻井家では何度か注意しても改善されない場合は最後にしつけとしてお尻を叩くという罰がある。
わかっているから逃げ出した二人に大人たちは厳しい態度で対峙する。
「やだ…もう…しないから…」
智が無駄な抵抗をする。
「智?ヤダじゃないよ?
悪い事したら罰があるんだよ?」
「だって…痛いもん」
「当たり前だろ?
ほら、自分で脱がないなら脱がすけど?」
もう逃げられないと思ったのか智が観念して潤の膝の上に乗った。
和也は最初から諦めているのか無駄な抵抗をすることなく、翔の膝の上に乗っていた。
結局、3人からお尻ぺんぺんをされた智と和也。
その後、今まで以上にカメラに注意を払うようになったのは言うまでもない。
<promise <了>>