第8章 お正月 <双子6歳>
クリスマスは毎年雅紀の誕生日と合わせていっぱいお祝いする。
イブは雅紀の誕生日だからと雅紀の好きなものを用意する。
智は雅紀の似顔絵を描き、和也が二人の気持ちを手紙に書く。
和也はハッピーバースデーの伴奏を、それに合わせて智が歌う。
とても暖かな時間。
今までは分かっているようで分かっていなかった双子たちが自分達が出来ることで精一杯お祝いをする。
「まーくん、お誕生日おめでとう!」
「まーくん、泣いてるの?」
嬉しくて涙を目に浮かべる雅紀に和也が鋭いツッコミを入れる。
「嬉しくってね?二人ともありがとう」
「あのね?お料理も手伝ったの!」
「潤くんに教えてもらったの!」
「二人でもみもみしたんだよね?和?」
「すごい冷たかったよね?智?」
二人でキャハキャハ笑いながら雅紀に報告してる。
それを翔と潤が嬉しそうに見ている。
「潤、ありがとうね。
ふたりにやらせるの大変だったでしょ?」
翔が潤に声をかける。
「いや、ふたりともよくお手伝いしてくれたよ」
イケメンがさらに格好いい笑顔で答える。
双子も手伝った豪華な食事に舌鼓をうち、ケーキも食べて楽しい一夜になった。