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【ハイキュー】ウシワカイモウト第二部

第14章 ・おでかけします 終


「若利も楽しんだのはよくわかったよ。」
「皆のおかげだ、礼を言う。」

いつもの無愛想な顔のまま若利に言われ、男子バレー部の野郎共は一瞬だけ顔を見合わし、しかし笑いあった。


その頃文緒もまた同じように文芸部の連中に事を報告していたのだがこちらはなまじ女子が多い為に部員達はキャーキャー言っていてかしましかったと言う。

「うん、まさか及川さんと岩泉さんに会うとは思わなくて。三角関係じゃないよやめて、魅惑のロリって私そんなんじゃないよ、まあ部長まで何て事、服褒めてくれて有難うでも萌えるのは程々にしてお願いだから、というかもうみんなしてからかって。」

かしましく弄られて文緒は頬をぷうと膨らませるもこれまた単に部員らに餌を与えただけの事だった。

「これじゃあ兄様にどうこう言えないよ。」

やだもう可愛いと一方的かつぬいぐるみの如く愛でられて文緒は呟く。

しかし文緒は知らない、文芸部員達がこの外出で撮影した写真を見て萌えている一方で義兄の若利がいつもの仏頂面のまましかし何となく自慢げに同じものを男子バレー部の連中に見せている事を。


次章に続く
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