第46章 ・年越し
文緒はそれ以上突っ込まず、残った蕎麦を食しにかかる。
「この節は温かいのがご馳走ですね。」
「そうだな。」
「兄様、お茶のおかわりは。」
「淹れてくれ。」
「はい。」
母と祖母の前で完全に2人の世界が構築されている。母と祖母は仕方がないという風に笑って見守っている。
その年最後の夜が更けていく。
外では雪が降っていた。
ウシワカイモウト第二部 完
第三部へ続く
※液晶画面越しの皆様へ
第一部に引き続き栞、レビュー、拍手等ありがとうございました!なかなか更新出来ていなかった中本当に感謝です。結局第三部へ持ち越す事になりましたがお付き合いいただければ嬉しいです。
2016/12/31 くーぱちより