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【ハイキュー】ウシワカイモウト第二部

第8章 ・お出かけします その2


その日文芸部にて文緒は仲間に報告していた。

「今度の休みに兄様とお出かけする事になりました。」

文芸部員達はおおーと声を上げ、一番の友人に至ってはよくやったと文緒をムギュッーッと抱きしめる始末である。相当心配されていたらしい。更に部員達は口々にその日は日差しが強いらしいから帽子被った方がいいとかお化粧した方がいいんじゃないかとかいや文緒さんは日焼け止めにファンデーションくらいでいいとか服はどうするのかなど世話を焼き始めた。

「み、皆さん落ち着いて。」

文緒は呟くが文芸部員達は友も含めて聞いちゃいない。とりあえずファンデーションは必須だね攫われたりしないかな牛島先輩がいるのに攫う馬鹿はいないでしょ知らないイケメンに声かけられてもついてっちゃ駄目だよあそこの博物館の展覧会かーいいねぇお兄さんは目立つだろうなぁ文緒さんひったくりにも気をつけてねとますます白熱している。
お前らは親か親戚か。しまいめに友人が妙な事を言い出した。

「でかける前に2人の写真送れって、いいけど貰ってどうするの。」

文緒は困惑して尋ねる。答える友人に文緒は流石に突っ込んだ。

「勝手に萌えないで、お願いだから。」

今期の白鳥沢学園高校文芸部のメンバーはとにもかくにも血気盛んであり違う方向で歴代最強と言われている。わいわいと盛り上がりまくるそんなメンバー達を文緒1人で止めるのは無理があった。


ところ変わって男子バレー部である。

「へー、文緒の方から言ってきたんか。」

若利から報告を受けた瀬見が言う。

「ああ。どうやら文芸部の方でも似たような事があったらしい。」
「今年の文芸部コンクールとかとは別方面で結構やるらしいからな。」
「あいつら怖いです、文緒絡むようになって特に。」
「工、お前何かしでかしたのか。」
「ベ、別に、ただ文緒いじめたら承知しないって。」
「あいつ文芸部内でどうなってんだよ。」

瀬見にチラリと見られるも若利は首を横に振った。

「愛されてるんだな。」

しみじみという大平に白布がボソリとマスコットかと呟く。
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