• テキストサイズ

【ハイキュー】ウシワカイモウト第二部

第43章 ・ローカル番組事変


「親御さんには何も言われなかったのか。」
「文緒が好きなのはいいが程々にしろと。」
「言われたのか。」
「まーこないだの遠征で全国レベルにシスコンが広まってるっぽいから今更っちゃ今更だけどよ。」

頬のあたりをカリコリかきながら山形が言い五色があのっと口を挟む。

「文緒に怒られませんでしたかっ。」
「腕をかなりはたかれた。特にダメージはないが。」
「かなり怒ってたんですね。今日学校来たらどうなるやら。」

川西が淡々と言い白布がおいと呟く。

「工、あの嫁ちゃんと抑えとけよ。」
「えっ、何で。」
「クラスの奴とか通りすがりの奴がおちょくったらあいつ絶対黙ってないだろ。」
「あ。」
「頑張ってねー、工。」
「まず天童が文緒さんを弄りに行かないようにな。」
「ちょっと獅音、いきなりそれ。」
「文緒怒らせて雪玉投げられてた奴がよく言うぜ。」
「セミセミはいつだって文緒ちゃん親衛隊じゃん。」
「お前いっぺん超常的な何かに叩き潰されろ。」
「何か漫画でも読んだの、セミセミ。」
「おし、歯ぁ食いしばれ。」


流石白布と言うべきか、確かにこの日文緒が登校したらただでは済まなかった。

「おはよう、五色君。」
「あっ文緒、無事だったかっ。つか何だよ機嫌悪いのか。」
「昨日のTV見た人が朝から私見て笑ったり好き勝手言うんだもん、いい気分はしないよ。」
「意地悪する奴がいたら俺に言えっ。」
「うん、ありがとう。」
「やっほー文緒ちゃーん、とーとーローカルとはいえ公共の電波にも乗ったねー。」
「おはようございます天童さん、困ったものでして。」
「ま、若利君の妹になっちゃったらしょーがないよねー。で、工はその顔何。」
「天童さんが文緒をおちょくってないっ。」
「どゆことなの。」

そんなやりとりをしている間に教室に入ってきたクラスの奴が文緒を見て吹き出し何事か呟く。

「文緒落ち着けっ。」
「離して五色君。」
「若利君の真似しておちょくるなんて度胸ある奴もいたもんだねえ。」
「呑気に言ってる場合じゃないですっ、おいお前文緒によけーな事言うなっ俺が大変なんだぞっ。文緒やめろって。」
「頑張れ工ー。」
/ 277ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp