第20章 ・海へ行く話 始まり
「学校の水着も背中が空いていると言われては流石に反論のしようがなかった。」
若利の呟きに野郎共は更に盛り上がった。
「文緒もだんだん考えるようになったな。」
「ねー、兄貴その2としても感慨深いよね、英太君。」
「塩漬けにしてから天日干ししてやろうか。」
「今度は梅干しかよっ。」
「ますます進化してるな、文緒さん。」
「太一、また餌付けか。」
「文緒さんてチョコ食うのかな。」
「知るか馬鹿。」
「ハハハ、若利もだんだん油断出来なくなってきたなぁ。」
「いつか嫁の尻にしかれたりして。」
「お、隼人君それいいねー。あと工は何で顔真っ赤なのかなぁ。」
「き、 気のせいですっ。別に何も想像してませんっ。」
「お前今からそんなんで当日あの嫁見たらどーなるんだよ。」
「う、白布さん、へ、平気ですきっと。」
「あと今のバレたら牛島さんと瀬見さんにダブルで締められるぞ。」
「勘弁してくださいっ。」
五色が体を震わせる一方で若利は文緒に当日上着を忘れないように言っておく必要があるなと考えていた。
次章に続く