第20章 グレイ scene2
「ン…ぁ…しょ、ちゃん…」
「どうした?」
「や、だ…のぼせるよぉ…」
浴槽に浸かりながら、後ろから雅紀の胸の先を弄ぶ。
こうやって、全部忘れさせてやるのも、俺の仕事だ。
彼氏の俺にしか、できないことだからね。
俺は雅紀の前に手を伸ばして、握りこんだ。
「ああっ…翔ちゃんっ…」
「ヤなのに、こんなになってんの?雅紀…」
「だって…翔ちゃんが…うっ…」
雅紀のうなじに顔を埋めて、思いきり匂いをかいだ。
雅紀の匂い…
欲情した。
雅紀の肌に鳥肌がたつ。
うなじに舌を這わせながら、握りこんだ手を上下に動かし始めた。
「あっ…やっ…しょ、んんっ…」
ほんのりと身体が赤く染まって、とても綺麗だった。
雅紀の靭やかな身体が、お湯の中で跳ねる。
「雅紀…愛してるよ…」
「あ…翔ちゃ…俺も…んっ…」
「ああ…もう、我慢できねえ…」
雅紀の腕を掴んで、風呂から出た。
バスローブを床に投げて、その上に雅紀を寝かせた。
「えっ…翔ちゃん!?」
「ごめん…もたない」
雅紀の足を広げて身体を滑りこませる。
マッサージの為に買ってあったオイルの瓶を掴んで、指に出した。
「待って!こんなとこっ…」
水滴を滴らせて雅紀が逃げようともがく。