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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第20章 グレイ scene2


ちょっとお高めの居酒屋の二階を借りきっての打ち上げ。


スタッフさんとの打ち上げは後日で、今日は出演者だけの打ち上げだ。


今回は斗真が居るから特別だ。


しっかりと翔さんの隣の席を確保した。


今日は無理させないようにしなきゃ。


おしぼりを貰って翔さんの手を拭いて。


マネージャーに絆創膏を貰って貼り付けた。


「お家帰ったら、ちゃんとしてね?」


「おう。わかってるって。心配性だな…ニノは…」


そう言って頭をくしゃっと撫でられた。


「心配にもなるよ…もう…」


「え?」


「なんでもない!」


俺達が付き合っているのは、皆にはナイショで。


ここにいる誰にも言ってない。


余計な気を使わせたくないから。


それに…男同士だしね…


気持ち悪いって言われて、平気でいられるほど、俺たち心臓強くないし。


だから誰にも秘密。


「…なんかさ、翔さんとニノ、仲いいね」


斗真がテーブルに肘をつきながらこっちを見てる。


「そうなんだよ…こいつらずっとこんなんだぜ?」


その隣で潤が苦笑いしてる。


「い、いいでしょ?別に…普通だよ。こんくらい…」


「でもさあ…この前おいらが怪我したとき、ニノ舐めてくれなかったよ?」


大野さんが斗真の隣から爆弾を落とした。


「「えっ」」


み、見られてた…


「あ、あんなの全然大したことなさそうだったじゃん!」


「でも、翔ちゃんと同じくらいだったよ…?」


「わー…翔ちゃんだけ特別扱いなの?」


相葉さんが翔さんの向こうから、ニヤニヤ顔で覗き込んでくる。

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