第20章 グレイ scene2
後ろから抱きしめた手を胸に這わせながら、翔ちゃんの耳にキスをする。
たったそれだけで、翔ちゃんはびくっと跳ね上がった。
やっぱり…お稲荷さん効果…
「や、智くん…お風呂…」
っていいながら、もうちょっと息が上がってる。
「だめだよ…まだ…」
「なんで…?」
「翔ちゃんを味わいたいから」
「や…っ、ンっ…汚ぃ…」
身をよじって逃げようとするのを窓ガラスに押し付けた。
首筋をベロンと舐めると、ちょっとしょっぱかった。
でも、それが嬉しい。
「美味しい…翔…」
「やめてよ…智くん…」
「かわいいからだめ」
「やだぁっ…」
前に手を伸ばして、翔ちゃんのベルトを外して、ズボンを開いた。
中に手を入れたら、もう翔ちゃんは硬くなってて。
「翔…嫌なのにこんなになったの?」
「やだやだっ…やめて…もお…」
窓ガラスに手をつきながら、泣きそうになってる。
俺の方を見ると、潤んだ目で見上げた。
「お風呂、入ろ?」
一気に下半身に熱が集まった。
こんなん…無理だろ…
俺は翔ちゃんの腰を持つと、無理やりズボンをずり下ろした。
そのまま、翔ちゃんの後ろへ舌を這わせた。
「ああっ…智くんっ…だめっ…」
翔のずり下がったズボンのポケットに手を突っ込んだら、入ってた。
オイルの小袋。