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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第20章 グレイ scene2


また車に戻ると、ちょっと身体が冷えていた。


「お家、帰ろうか?」


「ふふ…今日はね、帰らないよ?」


「えっ…?」


また翔ちゃんは何も言わずに車を出した。


そのまま横浜に入った。


「どこいくの?」


「…今日はね、ホテル取ってあるの」


「えっ?」


「…だめ…?」


「翔ちゃん…」


そういえば、最近お家にばかりいて、外にデート行ってなかった。


これからドラマの撮影始まるし、ツアーも始まるから、翔ちゃん、デートがしたかったんだ…


俺は自分の鈍さにまたしても頬を叩きたくなった。


「いいよ。行こう」


ギアに置いてある左手をぎゅっと握った。


翔ちゃんはこっちをちらっと見て、嬉しそうにはにかんで笑う。


…お稲荷さん…今朝食べたな…


ちょっと下半身がぎゅっとした。


横浜の高級そうなホテルにチェックインした。


手続きは翔ちゃんがやってくれて、すぐ部屋に入ることができた。


行ってみたら部屋は凄く高い場所にあって。


横浜の夜景が綺麗に見渡せた。


二人で暫く、夜景を眺めた。


俺は部屋の電気を暗くして、翔ちゃんを後ろから抱きしめた。


「綺麗だよ…」


「うん…綺麗だね…」


「違う。翔が綺麗」


「えっ…も、もう…やめてよ…」


耳まで真っ赤にした翔ちゃんを見たら、色々我慢ができなくなった。

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