第20章 グレイ scene2
舌で解したから、オイルをつけた指をそのままずぶりと差し込んだ。
「あああっ…智っ…いきなりっ…」
「ごめんね…早く翔に入りたい…」
そう言ったら翔ちゃんの中が、ぎゅうっと俺の指を締め付けた。
やっぱり…今日は感じやすい。
嬉しくなって指を引き抜いて、蕾に俺を押し当てた。
「翔ちゃん、今日は一晩中かわいがってあげるからね?」
「あ…智…や…」
そのまま腰を翔ちゃんに向かって、思いっきり突き上げた。
「あああっ…智くんっ…」
「あっ…く…締めすぎ…翔…」
「だってぇ…」
立ってするのなんて久しぶりだった。
翔ちゃんのお尻…白くてすべすべで…
思わず撫でながら腰を振る。
「いやぁっ…くすぐったいからっ…」
手を跳ね除けられたので、前を握る。
「翔ちゃん、悪い子だね…」
もう遠慮なしで、後ろから突き上げて、前を扱いて、背中にキスして…
考えられるやらしいこと、全部やってやった。
「んーっ…やあっ…だめっ…こんなところで出ちゃうっ…」
「いいよ…俺、も、無理っ…」
翔ちゃんの身体を抱えてベッドに投げ出して、足を開いて正面から中に入った。
「っ…智くん…離れないで…」
「翔ちゃん……」
「一人にしないでね…?」
堪らない…
そのままガクガク揺さぶって、翔ちゃんが小さく悲鳴を上げた。
その瞬間二人で、一番きもちいいところへ行った。
暫く抱き合いながら息を整える。
「ね…翔ちゃん…?」
「なあに…?」
「子供が欲しい」
「えっ…!?」
俺がドラマの撮影で居なくても、翔ちゃんが一人で居ても淋しくないように…
俺、思いついた。
一週間後、俺達の家に新しい家族が来た。
「ワン!」
その子の名は、ラズベリーという。
【END】