第19章 不言色(いわぬいろ)
すぐにニノの服に手を入れると、胸の先を指先で弄んだ。
「んっ…翔さんっ…」
「今日はあんまり時間ないんだ…」
「うん…」
悲しげな目をして俺を見て、そして目を閉じる。
そのまま俺達の唇は重なった。
部屋にキスの音が響いて、俺達はだんだん身体が熱くなっていく。
テーブルの上にニノを押し倒すと、ニノのジーパンを脱がせた。
ニノの足を持ち上げると、そのまま後ろに唇を押し当ててそこを湿らせた。
「ん…あ…翔さんっ…そんなっ…」
「ローション持ってきてないんだ…がまんして?」
「やっ…だってそんなとこっ…」
「いつも雅紀に舐められてんじゃないの?」
「ああっ…そんなこと言わないでっ…」
「ごめん…」
嫉妬で狂いそうになる。
だけど、雅紀からニノを奪うことなんてできない。
できないんだ…
「舐めて…」
ズボンを下げて自分を取り出すと、ニノをテーブルから引き起こす。
ニノがゆっくりと俺を口に含むと、もうそれだけで出してしまいそうだった。
「ああっ…ニノっ…好きだ…」
ニノが潤んだ目で俺を見上げる。
全部自分のものにしたい。
このまま丸ごと…