第3章 萌葱-moegi-
リーダーの顎を持ち上げると、またキスをした。
そのまま開いた隙間から舌を差しこんだ。
丁寧に唇を舌で舐めた。
甘い。
もっと欲しくなる。
上唇を舐めると、リーダーの身体がびくっと震えた。
するとリーダーの舌が、俺の舌を絡めとった。
さっきよりももっと甘い。
「ふぁ…ぁ…ん…ちょうらい…」
うわ言のように、俺を求められて。
止まれるわけない。
俺の舌を弄ぶそれを強く吸い上げた。
ビクビクっと身体が震えるから、嬉しくなってシャツの上から胸板に手を滑らせた。
乳首を探しだすと、シャツの上からグリグリ愛撫した。
「ふぅっ…んっ…あ…やらぁ…」
身を捩って快感を逃がそうとするから、腰を押さえた。
「ね、どうしてほしい?なんでもしてあげる…」
今なら、なんでもできそうな気がした。
今なら、答えてくれそうな気がした。
「だっこぉ…」
「ん…わかった…だっこね?」
リーダーの横に寝転がると、頭の下に腕を差し入れて、身体を引き寄せた。
ぎゅっと抱きしめると「ふぅ…」と満足気な吐息が聞こえた。
「だっこの他は?」
「ん…舐めて…」
「…え?」
「勃っちゃったから…舐めて?」
「…もしかして、起きてる?」
「あたりまえだろ…あんなキスされたら…」
「ですよね…」