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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第19章 不言色(いわぬいろ)


「か、かわいくなんかないもん…」


そう言って慌てて俺から目線を外した。


なんだか俺まで恥ずかしくなって、暫く二人で無言で歩いた。


「オイ…」


後ろから声がした。


振り返ると雅紀が立っていた。


「ちょっと、ごめん…」


ニノが慌てて雅紀に駆け寄る。


なにやら、険悪な雰囲気だった。


「ちょっと…どうしたんだよ?」


二人に歩み寄ると、ぴたりと会話が止まった。


雅紀にすごい目で睨まれる。


「え…?なんだよ…一体」


「別に…」


「相葉さんっ…」


ニノが雅紀を押し戻すように逆方向へ引っ張っていく。


「ごめん、翔さんちょっと待ってて」


「いや…なんだよ。どういうことなんだよ…」


「なんでもないからっ…」


そうは言っても、雅紀は凄い目でまだ俺を睨んでる。


「そんな睨まえる覚えないんだけど?」


「ごめんっ…翔さんごめんっ…」


ニノが慌てて俺に謝る。


「なんでお前が謝ってんだよ!」


びくっとニノの肩が震えて、泣きそうな顔で俺を見た。


「…ごめん…」


その瞬間、雅紀がニノの顔を持った。


両手で顔を持つと、ぐいっと引っ張りあげて






キスをした
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